猫の診療

ストレスに配慮した診療を心がけています

猫は非常に繊細な動物です。日々の健康を保つためには、食事の管理や快適な生活環境を整えてあげることが大切です。診察の際は、ねこちゃんにできるだけストレスをかけないよう配慮しながら行っています。
当院では、ねこちゃんと生活の上でのアドバイス、ワクチン接種や健康診断にも幅広く対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

迎え方によって
気をつけるポイントが異なります

子猫の時期からのお迎え

子猫をお家に迎える際は、第一に「環境に慣れさせること」が大切です。子猫は初めての環境に緊張しているため、なるべく暖かく静かな飼育環境で安全に過ごさせましょう。「寝る子は育つ」と言うとおり、猫はたくさん寝る動物です。子猫が寝ているときは、決して邪魔はせずに休ませてあげてください。
また、不安も感じやすいため、必要以上に触ったりせず、初めのうちは静かな時間を過ごすように心がけましょう。

成猫の時期からのお迎え

最近では、動物愛護団体や自治体の保護施設から成猫を迎えるご家庭が増えてきました。この背景には、多頭飼育崩壊や外猫の保護、また自治体の殺処分削減に向けた取り組みも相まって、動物愛護精神の気運が上がっていることが考えられます。
子猫に比べると成猫の方が新しい環境に慣れるのに時間がかかります。
ご家庭に迎えて慣れるまでは、リラックスした動きが見られるようになるまで、ゆっくり見守りましょう。

保護猫や外猫のお迎え

健康状態をチェックするため、できるだけ早めに一度ご来院ください。
特にノミ・マダニ・皮膚糸状菌などの感染症が疑われる場合には、お迎えした当日か翌日にはご来院ください。
なお、院内感染を防ぐため、事前にご連絡いただくようお願いいたします。

先住ねこちゃんがいる場合は、どこから迎えた場合でも、猫同士の感染症予防のため、
新しく迎えたねこちゃんの健康チェックが終わるまではお互いに接触させないようにしましょう。

ライフステージに合わせた診療

岩滝動物病院では、年齢・ライフステージに合わせて
その時々に適した診療をご提供します。
不安なことや疑問点など、どんな些細なことでもまずはご相談ください。

子猫

  • 家族を迎え入れたばかりの際の疑問点の解消
  • 生活やしつけのポイントをアドバイス
  • 混合ワクチンについて
  • ノミ・ダニ・フィラリア予防の開始について
  • 避妊・去勢手術のタイミング

など

子猫の診療

成猫

  • 皮膚・耳の病気や不調
  • 消化器・泌尿器の病気や不調
  • 定期的な健康診断

など

成猫期の診療

シニア猫

  • 生活で気をつけた方が良いことのアドバイス
  • 身体の不調・病気
  • 認知症の介護
  • ターミナルケア

など

シニア猫の診療

子猫期・ジュニア期

1歳未満

まずは、正しい食事を与え、その後の成長を見守るためにも、ねこちゃんの週齢や月齢を正しく把握することが大切です。母猫から受け継いだ免疫が切れる生後2~3か月頃は、感染症にかかりやすく、命に関わることもあるため、定期的なワクチン接種で免疫をつけてあげましょう。この時期のねこちゃんはまだ抵抗力が弱く、食欲の低下や体重減少があると、急に体調が悪化することも少なくありません。少し様子を見るよりも、早めの受診をおすすめします。また、部屋の温度や湿度など、環境の変化にも十分に配慮してあげてください。

移動や環境変化によるストレスなどが一因となって、鼻水・くしゃみ・目ヤニ等の風邪の症状が出やすい時期です。気になる変化があれば受診しましょう。

生活のポイント

子猫期は、誤って危険なものを口にする事故が特に多い時期です。猫用のおもちゃやヒモ類、人間の食べ物など、猫が口にすると危険なものは、手の届かない場所に置くなどして管理しましょう。

食事

子猫は日々成長し、体重も少しずつ増えていきます。それに伴い、与えるフードの量も成長段階に応じて調整していくことが大切です。 「どのくらいあげればいいの?」「今の量で足りてる?」と迷ったときは、どうぞお気軽にご相談ください。

色々なことに馴れさせる

キャリーケースに入れて移動する、爪切りをする、ブラッシングを行うなど、日常生活で慣れておいたほうがよいことには、この時期から触れておくと、将来のケアに大いに役立ちます。

予防医療

生後2〜4ヶ月齢の期間は、猫用のワクチンを接種するために、動物病院に行きましょう。生後2~3ヶ月齢に1回、3~4ヶ月齢に1回と、合計2回以上受けるのが一般的です。ペットショップで1回目のワクチンを接種している時はワクチン接種証明書や健康診断書を診察の際に一緒にお持ちください。

また猫ちゃんのノミ・ダニ・フィラリア予防も大切です。
成長を見守りながら予防医療を考えてあげてください。

お家の中で飼育していてもノミやダニの被害が起こる事があります。
お家のお庭に植物等が多い場合、野生のねこちゃん等が出入りするような環境ではノミやダニへの感染のリスクが上がる可能性があります。マダニによって感染するSFTS(重症熱性血小板減少症)や、現在では蚊が媒介するフィラリアも猫に感染することが分かっています。
また多頭飼いであることは感染のリスクも上がるため、定期的な投薬でしっかりと予防していきましょう。

避妊・去勢手術

子猫の去勢・避妊手術は6〜8ヶ月齢に行うことが多いです。去勢・避妊手術を行えば繁殖はできなくなりますが、将来的に子宮蓄膿症(めす)や精巣腫瘍(おす)などの病気を防ぐこともできます。また、マーキング等の行動抑止につながることもあります。
手術はリスクも伴うため、メリット・デメリットをよく考えてから決めましょう。
未避妊・未去勢の猫を飼育している場合、猫はその生態的特徴から妊娠しやすく、放っておくとあっという間に増えてしまいます。
望まない妊娠・出産を防ぐためにも、早めに避妊・去勢手術のご相談にいらしてください。
ご不明な点がある際は丁寧にご説明しますので、どんな些細なことでもお気軽にお尋ねください。

避妊・去勢手術

成猫期

1歳~6歳

成猫の時期は比較的健康を保ちやすく、目立った不調が少ないこともあります。 しかしこのタイミングで動物病院との関わりが減ってしまうと、年齢を重ねたときに通院への抵抗感が出てしまうことも。 将来のためにも、定期的な健康チェックやケアの相談を通じて、病院の環境に慣れておくことが大切です。

生活のポイント

食事

1歳を過ぎると成長のスピードが落ち着き、子猫期ほど多くのエネルギーを必要としなくなります。太りすぎは将来の関節の問題や糖尿病などの代謝疾患につながる可能性もあります。フードやおやつは、年齢や体型に合わせて見直しながら、適切な量を保つことが大切です。

生活環境

猫は成猫になると、一般的に警戒心が強くなります。訪問者や初めて見るものに対して敏感に反応することがあるため、猫が不安を感じたときにすぐ隠れられるよう、あらかじめ隠れ場所を数カ所用意してあげましょう。
ケージやキャリーケースを置いておくことでも、安心場所になります。

定期的な健康診断

成猫になったら、年に1回の定期検診を受けることをおすすめします。見た目は元気でも、病気が隠れていることがあり、早期に発見できれば治療できる病気も多くあります。特に猫は泌尿器系の病気にかかりやすいため、症状に応じて尿検査や血液検査などを行うこともあります。

健康診断

シニア期・老齢期

7歳以上

シニア期に入ると、加齢に伴い病気が増えてきます。
また、睡眠時間が長くなり運動量が減ることで、体重管理をしないと太りやすくなるねこちゃんもいます。
太り気味の猫は、標準体型の猫に比べて糖尿病や尿路結石、関節炎、肝リピドーシスなどの病気にかかるリスクが高くなります。

生活のポイント

食事・運動

活動量や基礎代謝が下がっても食欲に変化がない場合、体重が増えやすくなります。肥満は便秘や関節炎などの原因となるため、フードの量を適切に管理し、体重管理に努めましょう。
定期検診を受けて、その子に合った食事内容を見直すのもおすすめです。

生活環境

年齢を重ねたペットが快適に過ごせるよう、トイレ・食事・寝床などの移動がスムーズにできる環境を整えることが大切です。段差を減らすなど、日常の動線に配慮したバリアフリーの工夫が役立ちます。 また、ちょっとした動きの変化が病気の兆候である場合もあり、単なる「年のせい」と見過ごさないことが重要です。 体重の増減や排泄の頻度・様子など、日々の変化に気を配ってあげましょう。

定期的な健康診断

高齢期に入ると、甲状腺機能亢進症などのホルモンに関連した疾患のリスクが高まります。定期的な健康チェックに加えて、ホルモンバランスの検査も取り入れることで、早期発見につながります。 特に11歳を過ぎる頃からは、本格的なシニア期に入るため、これまで年1〜2回だった健診の頻度を年3〜4回に見直すのもおすすめです。 ちょっとした変化も見逃さず、気になることがあれば早めにご相談いただき、これまで以上に愛猫の体調管理に目を向けていきましょう。

健康診断

Check

気をつけたい行動の変化をセルフチェック

  • 爪とぎをしなくなった
  • 毛づくろいをあまりしなくなった
  • トイレ以外の場所で排泄するようになった
  • 触れられるのを嫌がり、怒ったりうなることが増えた
  • おもちゃに興味を示さず、遊ばなくなった
  • 鳴き声のトーンが変わったり、大きな声で鳴くようになった など

少しでも心当たりがあれば、早めに病院を受診しましょう!

ターミナルケアのサポート

ねこちゃんは高いところが好きな子が多く、年を取って足腰が弱くなってもお気に入りの場所に行きたがる子が多いです。
落下することがないように、安全を確保した上で、満足のいく環境づくりやトイレの入口の高さの見直しなど、過ごしやすい空間づくりを考えてあげましょう。

Point

ご家庭に寄り添ったケアを一緒に考えます

介護をする中では、ご家庭の状況や時間の制限などから、一般的に言われるような正しい介護・理想の介護が出来ない場合も起こり得ます。
そして、ペットの幸せのためには、飼い主様自身の幸せも必要です。
最期を迎えるその時まで、いろんな工夫をしながら協力し、生活のサポートをさせていただけたらと思います。

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